と聞かれたら、迷わず「シャバーサナ」と答えます。
ただ仰向けで寝転がって全身の力を抜くだけのポーズです…。
ですが、この全身の力をすっかり抜く、というのが案外難しい。
ヨガをはじめた頃は力が入っているのか、抜けているのかすらわかりませんでした。
でも、しばらく続けていたらある時、別の空間に移ったかのごとく、とっても穏やかな安息が。
『力を完全に抜く』というのはこういう状態か!という発見をした瞬間でした。
それは美しい海の底で眠っているような、あるいは光る雲に包まれているような、深い深い、とても静かな安心感。
15分のシャバーサナは2時間の睡眠に匹敵する、と言われるだけあって、うまく力が抜けて深〜いリラックスに至ると、起き上がった時には心も身体も頭もスッキリ!
それは睡眠から目覚めた感覚ともまた違っていて、身体の内側も表面も、それから身体にまとっている空気までがクリアーにお掃除されたような、私の場合はヨガでしか味わえない感覚です。
当時、あまりの心地よさに病み付きになり毎日続けていたら、いつの間にか手のひらに汗をかかなくなり(以前はいつも手が汗ばんでいた…)無駄に緊張しなくなったり、必要以上に心配することがなくなったり。
それまでの私は身体も心もコチコチに緊張している状態が続きすぎていて、それが普通になってしまい緊張して疲れている自覚すらなかったのですね。
完全にゆるめる時間が出来てから心にも身体にもいいことがたくさん起こり、とても生きやすくなりました。
余分なチカラは抜ける時になるべく抜いておいた方が、いざチカラが必要な時にはグっと出す事ができる。出産の時にも助産婦さんに「あなた力抜くのがとても上手ね〜(笑)」と(何故か笑いながら)褒められ、役に立ちました。
ともかくそれ以来、ヨガをゆるゆると続けて12年になりますが、ずっと変わらず一番好きなポーズです。
先日、YogaShalaのSari先生のヨーガニードラのクラスに参加しました。
ヨーガニードラとは別名『寝たまんまヨガ』とも言われていて、仰向けに寝た状態で誘導にしたがって全身の力を抜いて行きます。
素人の私の解釈だと強引かもしれないけれど、シャバーサナを長い時間かけてじっ〜〜〜くり丁寧にやるような感じ。
実は最近家でのヨガ時間、シャバーサナ時間がなかなか取れていなかったので、本当に久しぶりに、穏やかで心地よいあの地点に導かれました。
でも、Sari先生の誘導の素敵なところは「どこにも連れて行こうとしていないところ」。
丁寧だけれど、とてもシンプルでニュートラルです。
答えや結果、目指すゴールを設定していないし、それを求めてもいない。
それが私にはとても心地いい。
身体の力を抜いて心も身体もリラックスすることで、その人に起きてくる反応は、おそらくそれがどんなものであれ、今のその人にとって最適なもの。
それは他者が誘導するものではなくて、導きはそれぞれの人に内在していて、自ずから然るべく、自然に最適な状態、場所にたどり着けるのではないかと、私は思うのです。
ナビゲーターに「こうなってもらおう」とか「こうなるといいな」とか、ましてや「こうしてあげよう」だとかの意図があると、各自に内在しているものを邪魔してしまうのではないかと。
それは心理学で言うところのカウンセラーとクライアントの関係にも似ているかもしれません。
とても難しいことであるという点も。
その日、車をひとり運転しながら、遠くに緑色に輝く川べりで遊ぶ親子の姿をみました。
何故かそのごく普通の光景が、瞬間が、存在が、あまりにも美しくて、胸の真ん中が熱くなり歓びでいっぱいになって『今ここ』に満たされた幸せで涙が出る程でした。
それはあきらかにヨーガニードラによってもたらされたナチュラルハイだったのですが(笑)、でも幸せとは外側の条件ではなくて心の持ちようである、という貴重な実体験でもあります。
これはたまたま私が体験したその日のヨーガニードラ効果ですが、ご一緒された方それぞれの違った体験がきっとあったことと思います。
さて、7月14日の布ナプキンWS。
いつもの座談会や植物療法のお話に加え、sari先生による健やかな子宮の為のヨガのポーズや第一チャクラ、第2チャクラ(子宮の位置)にフォーカスしたヨーガニードラがあります。
布ナプキンを使う事によって、いろんな発見や気付きがあり、女性という特性を持った私たちの身体と向き合うきっかけになったという方が多数います。
そして不思議と月経との関係が変わって来るという体験をする人も多いのですが、次のワークショップでは、ヨーガニードラを通じて、さらに深い気づきや体験があるのかもしれないと、私もすごくわくわくしています。
あ、でもその期待こそが、余計なゴールの設定ですね。
やはり私はまだまだのようです…(苦笑)
お申し込みが早く、すでに残席3名となっています。
気になっている方はぜひお早めに。
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7/14(日)布ナプキン座談会&子宮のためのヨーガニードラ
布ナプキン講座、スペシャルバージョン!
前半は布ナプキンの使い方や体験談、身体の変化や月経コントロールのお話などを初心者〜体験者の方まで楽しめるお話会を座談会形式で。婦人科系にいい植物療法のお話も。後半はYogasharaのSari先生による骨盤周りや婦人科系を健やかに保つのためのヨガのポーズや身体と対話するヨーガニードラ(寝たままリラックスして身体を見つめるヨガ)の時間。
明るく、楽しく、そして深く、命の源『子宮』と対話します。
時間:13時〜16時
料金:¥3000(ハーブティー/Lサイズ布ナプキンお持ち帰り付き)
定員:16名
場所:ヨガシャラ http://yogashala-h.blogspot.jp/
講師:七重(フィトセラピスト/チムグスイ主宰)
sari(ヨガインストラクター/Yogashala主宰)
講師プロフィール
フィトセラピー協会認定フィトセラピスト(植物療法士)
和ハーブ協会認定和ハーブインストラクター/チムグスイ主宰
自身のアレルギー体質改善の為にハーブや精油を用いた植物療法に出会い15年以上に渡り実践。
衣食住を含めた暮らし全体を自然に沿った物に変えていくうちに体も心も調和がとれ健やかになって行く体験から、本格的にフィトセラピー(植物療法)を学ぶ。
ナチュラル系カフェ、ショップ、モデルルーム、ワークショップスペース、自宅教室などで植物を私たちの日々の暮らしに役立てるワークショップやナチュラルライフのセミナーを開催中。
Yoga Shala(ヨガシャラ浜松)主宰。
学生時代に武道を通じて瞑想に出会い、ヨガに興味を持つようになる。
2003年より本格的にヨガを学び、2008年からはクライブ・シェリダンのもとアーサナ(体位)に加えプラナヤマ(呼吸法)、瞑想、タントラと非ニ元論の学びを深めている。
ヨガを深めていく中で、自分と向き合うようになり、自分らしくありたいと思い、周囲との繋がり・自分に何ができるかを考えるようになりました。ヨガはいろいろな気づき、内なる可能性へと向かう道具です。共に気づきの空間を広げていきましょう。
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